1. TOP
  2. もっと知りたい、泡盛のこと。
  3. 今知りたい、泡盛の魅力

今知りたい、泡盛の魅力

2024.12.13

KVイラスト横BK.jpg

日本酒や焼酎、泡盛といった「日本の伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録され、今後ますます注目されることになりそうな泡盛。そんな泡盛の蒸留酒としての人気がここ数年高まっているが、実は意外と知られていないことも多い。
 そんな奥深い泡盛の魅力について紐解くムック本「もっと知りたい、泡盛のこと。」がおきなわいちばから発売された。本誌では、製造者へのインタビューや革新的な泡盛のプロジェクトの取材記事をはじめ、家で楽しめる泡盛のカクテルレシピや、お店紹介などを掲載。1冊で丸ごと泡盛を知るコンテンツがぎゅっと詰まっており、泡盛初心者の人もお酒好きの人も楽しめる内容だ。

 この記事では、ムック本の発売に先駆けて、泡盛のことを知ってみたい、という方に向けてそもそも泡盛がどんなお酒なのか、その魅力を紹介してみたい。
 
 世界にはさまざまなお酒があるが、泡盛は、焼酎やウイスキー、ジン、テキーラなどと同じ、蒸留酒というジャンルのお酒だ。蒸留酒のほかにも、醸造酒にはビール、ワイン、日本酒などがあり、混成酒にはリキュールやサワー、梅酒などのほか、みりんも含まれる。お酒に関わる仕事をしている人にとっては当たり前の知識かもしれないけれど、醸造酒が果物や穀物などの原料に酵母を加えて発酵させて造るシンプルなお酒であることに対して、蒸留酒は醸造酒やもろみを蒸留したお酒のことなのである。
 蒸留酒の特徴は、まずアルコール度数が35〜55%程度と高く、ものによってはそれを超えることもある。また、長期保存が可能で、種類によって多様なフレーバーや香りを持っている。さらに、蒸留過程でアルコールと香味成分のみが抽出されるため、糖質がほとんど含まれていないので、太りにくいお酒とも言われている。ただ、カロリーがないわけではないので飲む量には注意が必要だ。

 ここ数年のスピリッツブームは、クラフトジンに代表されるような、その土地ならではの原料や地域の特徴を活かした味わいや奥深いこだわりが感じられるクラフトスピリッツが人気を集めていることが大きい。加えて、泡盛は琉球王国時代から600年もの歴史のある日本で最も古い蒸留酒なのである。元々は王族などの限られた人だけが飲むことができたロイヤルスピリッツとして親しまれ、のちに民間でも飲むことが許されるとたちまち沖縄県内各地で製造されるようになった。現在は沖縄本島の北から南、石垣島や宮古島などの離島も含め、さまざまな地域の文化に根付き、風土に育まれ、個性豊かな泡盛が今も大切に造られている。どれひとつとして同じ味わいはなく、1つ1つの銘柄に製造者の情熱や酒造所のストーリーが詰まっているのだ。そう考えると、泡盛はまさに、今注目したいスピリッツなのではないだろうか。
 
 そんな泡盛には、ウイスキーやジンなどの国内外でよく知られるお酒と同じように、さらに世界中の多くの人に愛される力を秘めている。知れば知るほど、面白い、泡盛の奥深い魅力にぜひ触れてみてほしい。
 

おきなわいちば特別編集「もっと知りたい、泡盛のこと。」(定価1,100円)
12月15日(日)発売
下記からご購入いただけます。

shimmer online 南島酒販株式会社
https://shimmer.okinawa/products/okinawaichiba_awamori

おきなわいちばセレクトショップ
https://shop.okinawa-ichiba.jp/?pid=184017564

おすすめ記事

ページトップへ