どう飲む?泡盛のおいしい飲み方
「泡盛を飲んでみたいけれど、どうやって飲んだらいいのか、わからない」という話をよく聞く。沖縄では、泡盛というと水割りが一般的で、年齢がいくほどお湯割りで飲んでいる人も多い。一体どの時点(年齢)で水からお湯にシフトするのかはわからないけれど、お湯割りで飲む方々は夏でもお湯割りなので、どうやら季節は関係ないらしい。
ある時、通な泡盛好きの人たちとお酒を飲む機会があり、出された氷と水を使って水割りを作っていたところ、「その作り方は間違っているよ」と指摘された。何がどう間違っているのかわからず、曖昧に笑いながら「すみません・・」と一言。「ほら、かしてみなさい」と、その方が作ってくれた水割りはそれまで飲んだことがないほどおいしいのだった。
その作り方はというと、まずグラスに氷をたくさん入れて、泡盛をたっぷり注ぐ。そしてこれでもかというくらいかき混ぜる。それはマドラーと氷が遠心力でぐいぐい回るくらいと言ったら伝わるだろうか?もちろん氷はだいぶ溶けているが、そこに最後に少しだけ水を入れて、はい完成。ここで間違ってもかき混ぜてはいけない。そうしてできあがった泡盛の水割りは驚くほどまろやかなのだ。騙されたと思って一度ぜひ作ってみてほしい。
ところで、泡盛というとやっぱりストレート。沖縄の伝統的な酒器であるカラカラで味わうのが一番でしょう、という人も多いかもしれない。特に香りを楽しむ古酒はストレートで、舐めるようにじっくりと味わうのがいい。時間をかけるほど、味と香りの変化を舌の上で味わえる。また、泡盛は酒器で楽しむという飲み方もある。やちむんや琉球ガラスなど、沖縄の酒器で飲む泡盛はやっぱり格別だ。
そして、泡盛初心者におすすめなのは、炭酸割りやカクテルだ。炭酸割りは爽快な飲み口のなかに泡盛本来の味わいとコクをしっかりと感じることができるので、ある程度いろんなお酒は飲んできたけれど、泡盛は初めてという人はまず炭酸割りからどうぞ。
カクテルは、ベースとして選ぶ泡盛をしっかりと吟味する必要があるが、その分奥が深く、合わせるのはレモンやシークヮサーなどの柑橘類の他、フルーツジュースなどでも良い。泡盛が蒸留酒だということを改めて認識できる一番の飲み方だ。
泡盛の飲み方、いかがでしたでしょうか?
こう飲まないといけないというルールはないので、ぜひ自分の好きな飲み方を見つけて、泡盛を楽しんでほしい。