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第 74 話

沖縄で100点まんてん

[今回の書き手]光増紫乃さん
2018.12.01

沖縄に移住して約1年が経った。
同時に、「声優」という仕事を離れて1年...。

声の俳優「声優」という職業に憧れたのは中学3年生の時。

今や世界に日本のアニメ文化が広まり、認知度も上がっている職業。
親の反対を押し切って東京都内の専門学校や養成所に通った。

たくさんのオーディションを受ける中で
自分には常に「声優っぽさ」を求めていった。

例えば...黒髪ロングヘア...白いフリフリのワンピース...。

だがしかし私はこの格好が面白いくらい似合わないのだ。

私はその頃、客観的に自分を見ることが出来ていなかった。
自分のしたい服装や髪型、全部わからなくなって
長らく、凝り固まった「声優像」を追い求めた。

根がまじめな私は、時々考えすぎてしまう。
でもそんな風に迷ったときはいつも沖縄に旅行にきた。
地元では見ることのできない沖縄の悠大な自然に毎度感動させられたものだ。


25歳になり、危機感を覚えた。
声優の仕事だけでは食べていけない。

アルバイトをしながら夢を追い続けると覚悟を決めた仲間もいた。

私も、決めた。
自分は声優として売れなかった。
もう認めよう。じゅうぶん楽しんだ。辞めよう。

夢を見始めてからあっという間の10年。

それからしばらくして所属事務所を退所した。

突然、今の店のオーナーと出会った。
オーナーも沖縄が大好きで、
那覇でお店を出す準備をしていたところだった。
その話を聞いたとき、不思議なことに私の気持ちはほぼ固まっていた。

「沖縄のお店、良かったら私にやらせてください。」

そうして、沖縄での生活がはじまった。


『Carving shop まんてん』
このお店が今の私の職場だ。

サンドブラストという技法で
琉球ガラスや雑貨、酒のボトルに文字を刻印する仕事。

私は「サンドブラスト職人」になった。

誰かへの贈り物を作ることがほとんどで、
渡す相手に喜んでもらえるデザインをお客さんと考える。

商品ができあがったとき。
「きっと喜んでくれるだろうなぁ」と毎回わくわくする。

職人としてはまだまだ、できることがもっとあるはず。
腕を上げるために研究の日々だ。

休みの日は、車で海に行くのが一番の楽しみ。
これは誰かが言っていたのだけど...


沖縄好きにとって最高の福利厚生だ!


沖縄を大好きで良かった。
夢を諦めないで目指して本当に良かった。

沖縄が私と人を繋げてくれて
毎日とても幸せに過ごしている。

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Carving shop まんてん
〒900-0013
沖縄県那覇市牧志3-2-43 奥間ビル1F
098-862-5252
https://manten-okinawa.shopinfo.jp/

光増紫乃さん
光増紫乃MITSUSHIMA SHINO

1992.6.26蟹座 O型
埼玉県川越市出身。
2017年、沖縄に移住。
Carvingshopまんてん 店長。

次回の書き手は
にしはら もえさん

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