1. TOP
  2. エッセイのリレー
  3. ラジオ番組やりませんか?
第 62 話

ラジオ番組やりませんか?

[今回の書き手]與古田忠さん
2017.12.01

與古田さん、ラジオ番組やりませんか?

そんな一言から始まった。
20年前に車でたまたま聞いたラジオ番組が面白く
そのラジオ局に電話し生意気にも
「番組聞いたけど面白いね!さっきの番組音源欲しいんですがどうしたらいい?」
と今考えると恥ずかしく失礼な電話をしてしまった。
しかしその電話を取った方は一つも嫌な顔(声)もせずに家はどちらですか?と、
宜野湾真栄原で「南国の夜」というお店をやってますと答えると
家近くなので帰りに持っていきます。あらなんて親切な人。
その時お店に現れたのがなんとFM沖縄の西向幸三さんである。
それから幸三さんがお店にちょくちょく遊びに来てくれるようになり
「與古田君、面白いな!ラジオでるか?」と打診されお調子者の僕は
もちろん!と二つ返事。
バンドやお店の告知の度に番組に出演させてもらえるようになる。
その頃よくお店に遊びに来ていたRBCの狩俣倫太郎さんに
「俺、最近ラジオでしゃべれてるぜ!」と自慢すると
「あい、じゃぁこっちも遊びに来て。」とこれまたかるーい感じで出演。
また他に遊びに来ていたROK阿利貴子さんにも俺、最近~以下省略。と
最終的には県内すべてのラジオ局に出させて貰えるようになり、
ラジオでしゃべれる俺面白い!話も良くまとめきれとる!と調子乗る。
でもある日いつもとは違う番組に出るとなんか調子わるい。

そうなのです、全然面白くないのです。この俺が。
そこで気がつく。

僕が面白いんじゃなくて番組MCに僕が面白く喋らされてるんだっ。。

もう赤面。ラジオって深い。調子乗ってすみませんでした。
そんなやり取りをしながら20年たった2014年。
RBCディレクター比嘉 奈津子さんから一本の電話が。
「ラジオ番組やりませんか?」
最初はいつもの番組ピンチヒッター的感じかな。いいよー。と
軽く承諾したが後からじわじわと
え、え、番組?俺の番組?40歳にしてこの俺が番組持つの!?と胸熱。
後日RBC社内でなっちゃん(比嘉奈津子)と
うっすら涙を浮かべ抱き合ったのはナイショではない。

そして番組開始から4年たった僕は他の人を面白く、
話をよくまとめられるMCになったのか?いやそれは無理な話。
だって一番したかった番組の話を一言もしないまま
このエッセイが終わってしまうのですから。
皆さん続きは「ラジオBar南国の夜」にて!

6201.jpg

■「南国の夜」
〒901-2215
沖縄県宜野湾市真栄原3-4-7-2F
TEL 098-988-8200
開店21:00/閉店04:00
定休日/水曜日
Mail ykd@nan59.com
twitter @nangoku
http://nan59.com/

6202.jpg

■「ラジオBar南国の夜」
RBCiラジオ(AM738KHz)
放送時間:毎週金曜夜11時~11時半
出演:與古田忠(南国サロン)・仲田紀久子(RBCアナウンサー)
https://www.facebook.com/barnangoku/

6203.jpg

與古田忠さん
與古田忠Yokoda Tadashi

1972年沖縄県宜野湾市生まれ。
高校卒業後いきなりノープランでアメリカの大学に入学。
アメフトとクラブに入り浸りレコードを掘っていたら四年間が一瞬にして過ぎる。
帰国後バブル崩壊の煽りが沖縄に到達するギリ前に
琉球銀行から奇跡的に融資を受け「南国の夜」をオープン。
趣味は音楽(jazz,soul,funk,old school hiphop,和物レアグルーブ)、
デザイン、PC、機械全般、スポーツ(アメフト、空手、陸上)、ゲーム。
ex「南国ドロップス」、現「南国サロン」のリーダーを務める。
座右の銘は「焼け石に水」

次回の書き手は
眞喜志静香さん

おすすめ記事

ページトップへ