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【月曜日のてしごと】西石垣 友里子さん

2023.06.26

P29_西石垣 友里子.jpg

西石垣 友里子さん

素直に、ありのままに。個性を活かすものづくり
木工作家・西石垣友里子さんが作品づくりで大切にするのは、木の個性を大切に活かすこと。
「こういう形をつくりたい、という思いを先行させると、だんだん無理が生じて苦しくなってしまって。木の歪みを活かしてアシンメトリーな形にしたり、削り進めて発見した虫食いをあえて残すなど、木の個性に寄り添うことで、すとんと納得がいくようになりました」
 もう一つ、自身の木工作品を通して伝えたいのは沖縄の木の魅力。特に沖縄の人に知ってもらいたいと話す。
「沖縄の暮らしには、沖縄の木がやっぱり合うと思います。街路樹や庭先でよく見かける木も作品になることで多くの人の目に留まるきっかけになれば」
 木と手仕事の魅力。その両方をじっくり味わいたい。

<写真キャプション>
波打つような縁が美しいのはイスノキの花器。マルバチシャノキの花器は、黒い彫りのような虫食いがデザインのアクセントに。


西石垣 友里子
沖縄県工芸振興センターで木工芸を学び、独立。掲載した写真のような自然美あふれるおおらかな花器のほか、丁寧で美しい彫りやカットを施した食器なども制作。どちらも木に誠実な西石垣さんらしさが感じられる。
〈Instagram〉yuriko_nishiishigaki

information

木工作家、西石垣 友里子さんの器の話を紹介します。

  • 文・ 草々草々
  • 写真・鬼丸昌範

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