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沖縄の聖地めぐりのこぼれ話その1 〜東御廻り編〜

2023.01.25

最新号のおきなわいちば79号の「沖縄の聖地めぐり」ページはご覧いただけましたか?

このコーナーでは、取材をした聖地を写真とともに振り返ります。第1回目は、琉球国王やノロがまわった聖地巡礼「東御廻り(あがりうまーい)」。巡る場所は、琉球王国最高の聖地といわれる斎場御嶽(せーふぁうたき)や首里城のそばにある園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)など計14ヶ所あります。今でも参拝者が訪れる聖地の中から、3スポットを紹介します。

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ヤハラヅカサ
ヤハラヅカサは、琉球の創世神アマミキヨが久高島の次に降り立った場所。神々しい写真ですが、撮影に行ったのはくもりの日でした。おきなわいちばは、写真にとてもこだわっている雑誌。いつもは天気予報とにらめっこして晴れの日を狙っているのですが、撮影期間はくもりの日が続いてしまい、撮影を決行することに。きれいな写真が撮れるかドキドキしながら現地に向かい、車を降りると、雲の切れ間からすーっと光が差し込み、取材陣のテンションもアップ。カメラマンさんもこの瞬間を逃すまいと走ってカメラを構えてくださり、しっとりとした素敵な写真に仕上がりました。

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浜川御嶽
浜川御嶽は、ヤハラヅカサに降り立ったアマミキヨが仮住まいしたといわれている聖地。木に囲まれた場所にあるので、晴れていても光がうまく入らないと撮影が難しい場所です。この時もくもっていたのですが、しばらく撮影を続けていると日が射しきれいな写真になりました。外での撮影のときに頭を悩ませる「天気」。今回は神様が味方してくれたのかもしれません。

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玉城グスク
神の島と呼ばれる久高島を望むことができる玉城グスクの城門は、琉球石灰岩をくり抜いてできています。ここにたどり着くまでには長い階段を登っていくのですが、取材に同行してくれた編集長いわく、昔は階段がなく、ロープを使って登ったのだそう。今は整備されて行きやすくなりましたが、少し前までは聖地へ行く道中も大変だったようです。玉城グスクへ行くときにおすすめしたいのは、夏至の日の明け方です。この日は、城門の穴から朝日が顔を出す景色を楽しめるのだそう。きっときれいだろうなぁ。

本誌では、東御廻りの他の聖地や道中で見つけたお散歩カットも掲載しています。ぜひチェックしてみてくださいね。また、聖地とされる場所は古くから大切にされてきた場所です。訪れた際に参拝している人がいたら邪魔しない、聖地内のものを持ち帰らないなどマナーを大切に巡ってみてください。

  • 文・ つはてぃーつはてぃー
  • 写真・鬼丸昌範

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