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亜熱帯の自然で思いっきり深呼吸したくなるスポット〜北部編〜

2023.01.17

古くから「やんばる」と呼ばれる本島北部には、自然豊かなスポットがいっぱいあります。お休みの日ちょっぴり足を伸ばして、北部までプチトリップ。きっと凝り固まった心をほどいてくれるはずです。今回は、おきなわいちば79号の「気持ちが落ち着くスポット」で掲載した中から、北部エリアのおすすめスポットを3カ所紹介します!

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やんばるの森が広がる本島北部の東村。大きな通りから少し入った生い茂る木々の間にあるのが、ひときわ存在感を放つ「川田のサキシマスオウノキ」です。曲がりくねった板のような根が特徴で、御嶽のそばにあるからか、はたまたその姿かたちなのか、あたりは神聖な雰囲気が漂っています。ちなみに昔はこの木の根を切り出して、サバニと呼ばれる船の舵として使っていたそうです。撮影しながら、くねくねとしているけれど、舵取りしやすいのかしらと疑問に思ってしまいました。ここまで曲がっているのは樹齢が推定150年以上だから。沖縄本島では一番の大きさといいます。サキシマスオウノキのたくましい生命力を間近で感じてみませんか。

●川田のサキシマスオウノキ
沖縄県東村川田



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車を北に走らせて西海岸へ!国頭村桃原地区の集落の奥にあるのが「桃原海岸」です。打ち寄せる波の音しか聞こえないほど静かなビーチで、どこまでも広がるエメラルドグリーンの海は、ため息がこぼれる美しさ。透明度が高いので、桟橋からは小魚たちの群れを見ることもできます。意外と知られていない穴場スポットなので、桟橋に座って景色をひとり占めできちゃいますよ。吹き抜けていく風を感じながら、何も考えずにぼーっと過ごしたい。そんな気持ちにさせてくれるスポットでした。

●桃原海岸
沖縄県国頭村桃原



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沖縄最北端の辺戸岬から、車で5分の場所にある「大石林山」。およそ2億5000万年かけて雨水や風などによって侵食されてできた、石灰岩の奇岩を見ることができるスポットです。園内はいくつかのルートに分かれていて、巨石と亜熱帯が織りなす異世界のような「奇岩・巨石コース」や、日本最大級のガジュマルをはじめ、太陽信仰の拝所や先人たちの暮らしがわかる遺構などを周る「ガジュマル・森林コース」など、それぞれ見どころがいっぱい。今回取材で周ったのは、アップダウンが激しい「美ら海展望コース」で、頂上からは沖縄最北端の辺戸岬と鹿児島県与論島が見渡せます。道中には、森全体を見守っているような猫に見える岩や、烏帽子のようにとがっている岩など、何に見えるか想像を膨らませながら歩くのもいいかも。

大石林山
沖縄県国頭村宜名真1241


雑誌では、今回紹介した場所以外にも、やんばるの中でリラックスできるスポットを紹介しています。お休みの日、おきなわいちばをお供にココロもからだもリフレッシュしてみませんか?

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  • 文・ 南
  • 写真・春田健二

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