心がホッとする、気持ちが落ち着くスポット〜南部編〜
最近なんだかバタバタしていたり、心がどこか忙しなかったり。
そんな時には何も考えず、ぼーっと景色を眺めたいな、なんて思うことありませんか?
発売中のおきなわいちば79号の「気持ちが落ち着くスポット」というコーナーでは、北部、中部、南部、那覇と沖縄県内を4つに分け、気持ちを落ち着けてくれるスポットを12ヵ所ずつ掲載しています。
今回は南部エリアから、八重瀬町内で見つけたおすすめスポット3ヵ所をご紹介します。
八重瀬町具志頭にある「ぐしちゃん浜」。ごつごつした岩が、これでもかっていうくらいゴロゴロ転がっていて、まるで別世界に来た気持ちになれます。岩やサンゴ礁に囲まれたイノーがあちこちにあるので、ついつい「何かいるかな」なんて、海の生き物を探してしまいました。琉球石灰岩でできた天然の巨石は、ボルダリングを楽しむ人にはもってこいの場所なのだとか。砂浜に座って、ぼーっと岩を眺めていると、だんだん何かの生き物に見えてくるのが楽しくて、あっという間に時間が経ってしまいました。ほら、写真の岩なんて、大きな亀みたいじゃないですか?
●ぐしちゃん浜
八重瀬町具志頭1500-3
ぐしちゃん浜のすぐそばにあるのが「ホロホローの森」です。遊歩道が整備されていて、全長はおよそ600メートルにもなります。中に入ってみると、そこはまるでジャングルのよう。遊歩道の上までウネウネ伸びたガジュマルの枝をくぐったり、またいだり。左右を囲むようにシダ植物やクワズイモが生えていて、「人が住むすぐそばに、こんな森が残っているんだ」って驚きました。晴れた日には木々の間から木漏れ日が差し込んできて、雨でも森が遮ってくれて、葉にあたる雨音が心を落ち着けてくれます。「ホロホロー」というかわいらしい名前の通り、ホロホロ、の〜んびり散策するにはもってこいの場所です。
●ホロホローの森
八重瀬町字具志頭668-3
こちらは「屋富祖井」と書いて「ヤフガー」と呼びます。「ガー」とは、沖縄の言葉で、地下水が湧き出る場所や井戸のこと。こんな言い伝えが残されています。昔々、ここに住む村人が干ばつで困っていると、ずぶ濡れになった犬が山の中から出てきたそう。「雨も降っていないのに、どこで水を浴びたんだろう」と、不審に思った人が山に入る犬の後をついていくと、こんこんと湧き出る泉が見つかり、みんな大喜びしたそうです。その犬が屋富祖家の犬だったことから、「屋富祖井」と名付けられたのだとか。住宅地のすぐそばにありながら、周りは木々に囲まれていて、しっとりとした空気感が素敵な場所。透き通った水を見ていると、だんだん心が静まるような気がして、まさに「気持ちが落ち着くスポット」だなと感じました。
●屋富祖井
八重瀬町字具志頭85-1
今回紹介した八重瀬町のスポットは、すべて歩いて回れる場所にありますよ。
誌面では南城市や豊見城市など、南部エリアの他の市町村のスポットも紹介しているので、ぜひ見てみてくださいね。