1. TOP
  2. いろいろ取材記事気になるお店雑誌の記事から / 食べること / おでかけ / ざっし
  3. Arekoさん「紅豚の炭火焼きと沖縄のお野菜」レシピ

Arekoさん「紅豚の炭火焼きと沖縄のお野菜」レシピ

2022.09.04

本番_Areko_C3A0719___.jpg78号の「あの店のおつまみ」では紹介しきれなった、沖縄市にあるイタリア料理店「Areko」で味わえる「紅豚の炭火焼きと沖縄のお野菜」の全レシピを紹介します。誌面ではお伝えできなかった、肉の焼き汁(エキス)である"豚のジュ"の作り方も掲載しますよ。

「紅豚の炭火焼きと沖縄のお野菜」
[材料/1人前]
紅豚のロース 80g
甘長ししとう 1本
えのきの軸 1/2本 
木炭 適量
油 適量
豚のジュ 25g
ピパーチ ひとつまみ
ハンダマの葉 2枚

<ヘチマと枝豆の付け合わせ>
ヘチマ 1/5個
塩 少々
胡椒 少々
タイム 2〜3枚
ワインヴィネガー 1〜2g
枝豆 10g
オリーブオイル 15g

<鶏のブイヨン>
鶏ガラ 2羽
玉ねぎ 2個
人参 2本
野菜の切れ端 適量
タイム、ローズマリー 2〜3本
ローリエ 2〜3枚
胡椒 8粒
岩塩 適量

<豚のジュ>
豚バラ 1kg
玉ねぎ 1/5個
鶏のブイヨン 1.5L
タイム、ローズマリー 1〜2本
ローリエ 0.6枚
塩 少々
胡椒 少々
ワインヴィネガー 1g

<ハンダマのソース>
ハンダマ 10g
オリーブオイル 20g


[つくりかた]
1.常温で30分置いた紅豚のロース肉を、約3センチの厚さに切り塩をふる。フライパンで軽く焼き、出てきた脂を肉全体に絡める。150度のオーブンで3分熱を加え、取り出してアルミホイルに包み3分休ませる。これを火が通るまで約5〜6回繰り返す。

2.油をひいたフライパンに甘長ししとうとえのきの軸をいれ、弱火で蓋をし、約3〜5分蒸し焼きにする。両面を焼き、焼き色がついたら塩をふる。その後フライパンごとオーブンに入れて、やわらかくなるまでゆっくりと火を通す。

3.1に火が通ったら、油をひいていないフライパンに移し、脂身部分を弱火でじっくり油を落としながら色づけ、強火にして肉の表面をこんがり焼く。
[ポイント]
フライパンの代わりに七輪を使うとよりお店の味が再現できます。また甘長ししとうとえのきの軸も工程2で火が通ったら七輪に移し、紅豚のロース肉と一緒に燻しながら香りをつけると美味しさがアップします。

4.ヘチマと枝豆の付け合わせを作る。皮をむいたヘチマを1センチ角に切り、タイムとオリーブオイルと一緒に鍋に入れて火にかけ、水分を飛ばして焼き色のついたジャム状になるまで煮詰める。塩、胡椒、ワインヴィネガーで味をつけ、茹でた枝豆を混ぜる。

5.鶏のブイヨンを作る。鍋に鶏ガラを入れ、鶏ガラが浸るくらい水を入れて火にかける。沸騰させながらアクをとり、玉ねぎ、人参、野菜の切れ端、タイム、ローズマリー、ローリエ、胡椒、岩塩を入れて3時間煮込む。冷ましてから冷蔵庫へ移し、うわずみに脂が固まったら捨てる。

6.豚のジュを作る。豚バラ肉を3〜4センチのサイコロ状に切り、1で形を整えた際に余ったお肉と一緒に、約30分かけて全面をフライパンで焼いていく。焼き上がる直前に、皮をむいて半分に切った玉ねぎを1枚ずつ剥がして入れ、焦がして香りづける。

7.ざるに上げて油を捨て、再びフライパンに戻し、鶏のブイヨン、タイム、ローズマリー、ローリエを入れて、アクを取りながら3時間かけてゆっくり炊いていく。この際、少し隙間をあけて蓋をし、水分が飛びはじめたら、水(分量外)を足しながら炊くこと。炊き上がったら裏ごしをして、さらに煮詰める。元の分量の半分くらいになったら、塩、胡椒、ワインヴィネガーで味をととのえる。
[ポイント]
保存をする際は、味付けをせずに容器に入れて、常温で1時間置いてから冷蔵庫で1日冷ます(塩、胡椒、ワインヴィネガーでの味付けは使う際に行う)。冷蔵庫で冷ますと、うわずみに脂が固まるので半分捨てる(すべて捨てると豚のジュにコクがなくなります)。うわずみの脂は旨味と香りを含んでいるので、肉炒めやカレーなどの香り油としても使えます。

8.ハンダマのソースを作る。ミキサーに茹でたハンダマとオリーブオイルを入れ、ピューレ状のソースを作る。

9.器に切り分けた紅豚のロース肉と甘長ししとう、えのきの軸、ヘチマと枝豆の付け合わせ、ピパーチ、ハンダマの葉を盛り付け、ハンダマのソースと豚のジュをかける。

※余った鶏のブイヨンは冷蔵庫で5日くらい持つので、いろんな料理に活用できますよ。

information
Areko
Areko

レシピを紹介したお店「Areko」は、シェフの伊禮 力さんが地元沖縄市を少しでも盛り上げようと、2021年にオープンしたイタリア料理店。築50年の建物をリノベーションした店内は、木の温もりが感じられる心地いい空間です。イタリアで腕を磨き、県内外のホテルやレストランで経験を積んだ伊禮さん。旬の素材のおいしさを最大限にいかした料理を提供したいからと、決まったメニューはないとのこと。でも、どれも驚くほど手間をかけて作った本格イタリアンは、想像を超えるおいしさです。ぜひ一度足を運んでみてください。
※完全予約制のため、InstagramのDMからご予約ください。


住所/沖縄県沖縄市中央3-12-2
Instagram/areko.ippee
営業時間/12:00-15:00(ランチ),18:00-22:00(ディナー)
定休日/月・火

  • 文・ 南
  • 写真・平良信実

おすすめ記事

ページトップへ