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牧志公設市場衣料部・雑貨部での大切な出会い

2022.08.20

今年(2022年)の2月28日で閉場となった那覇市牧志公設市場の衣料部・雑貨部。ニュースとしてもたくさん取り上げられていたので知っている人も多いと思う。

この衣料部・雑貨部が開設したのは1951年。その後、1982年に今の建物に改築され、冠婚葬祭用の着物や日用雑貨を販売する、庶民が通う場所となった。

食料品を売る第一牧志公設市場(2022年8月現在建て替え中)に比べて、いつもひっそりとした雰囲気だったけど、地元の人たちが立ち寄っておしゃべりする様子はとてものどかで沖縄らしくて、個人的にとても気に入っていた。 そんなお気に入りの場所でとても素敵な一枚を撮影することができた。残念ながら誌面には掲載できなかったんだけど...。

撮影したのは、おきなわいちば73号(2022.春)「旅とさんぽ」の特集で、カメラマンさんとデザイナーと一緒に撮影で回っている時。

DSC03217.jpg

Photo by G-KEN

写っているのは、ここでずっと商いをしてきたという二人。琉球の着物を扱う「京呉服きくむら」の比嘉園子さんと、この建物前で何年も露店を出していた「大城餅屋」の大城嘉代子さん。

「特別なのよ」と、近所の喫茶店から配達してもらったモーニングコーヒーを二人で飲みながら、なんてことのないおしゃべりを楽しむ様子は本当に素敵で、勝手ではあるけれど、二人にずっとこの時間が続いたらいいのにな...、と思う風景だった。 お二人とも、今はどうしているのかな。素敵な写真を撮らせてもらったこと、とても感謝しています。

  • 文・ 山山山山
  • 写真・G-KEN

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