【月曜日のてしごと】佐藤真琴さん
2023.06.23
「おきないちば80 号(沖縄のいいものにて掲載)」
佐藤真琴さん
思わずため息が出るような、繊細な点と線の世界
サクッサクッサクッ。南城市の工房で、佐藤真琴さんが赤土のうつわに線を彫るたび、
かすかに土を引っ掻く音が聞こえてくる。丁寧に彫られた模様はどれも繊細。
白、黒、茶色の3色からなる佐藤さんのうつわは、草木など自然の風景によく似合う。
点描画などの細かいものが好きで、作品をつくりはじめたとき、自然と点々をつけはじめた。
「彫ることで、平面的なうつわがちょっと立体的にも見えてくるでしょ?始めてみて分かったの」
例えば素敵なカフェに入ったとき、驚きと感動が混じって、
「わぁっ」と声が出てしまう、あの感じ。それが、佐藤さんがつくりたいうつわだそう。
「とても大変なことだけど、その反応はうれしいよね」
その瞬間は、今日もきっとどこかで生まれている。

佐藤真琴
沖縄県出身。沖縄県立芸術大学卒業。夫である陶芸・彫刻家の佐藤尚理さんの制作を手伝ううちに、
自身も作品をつくりはじめるようになった。
以前は自宅の敷地内でうつわ+喫茶「Bonoho」を切り盛りしていて、今も料理が好き。
〈Instagram〉bonoho_makotosato
〈写真説明〉
お皿に描かれた抽象的な柄やお花の上に、点や草木がびっしりと丁寧に彫られている。少しずつデザインが違うところがまた素敵。
information
おきないちば80 号(沖縄のいいもの)にて掲載された、佐藤真琴さんのインタビューを掲載。