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【月曜日のてしごと】山田義力さん

2023.03.20

p22_山田 義力.png

【月曜日のてしごと】
作家さんの作品を紹介するシリーズ第2回目は、陶芸家の山田義力さんです。大嶺工房で修業したのち、野焼きにはまり、試行錯誤を繰り返してきた義力さん。大地を切り取ったような力強さがありながらも、黄色やミントカラーのうつわはやさしい色合いはスイーツにもぴったり。
個人的には、カフェからうつわブームが広まった印象があり、義力さんのうつわはブームを牽引した作品だと思っています。

「おきないちば80 号(沖縄のいいものにて掲載)」
琉球の陶器が原点。積み重ねた時を感じる土の味

 素朴でどっしりとした土器のようなフォルムに、土の鉄分が噴出してできる斑模様。力強さも柔らかさもある山田義力さんのうつわは、遠くにあっても、山田さんのそれだと分かる。
「大学の時、琉球の陶器に出合い、『これだ』と感動して。風化する時の流れを感じ、地球を見ているような"土味"が好き」
 土をこねて形をつくり、焼き上げてうつわができる。古くから続く営みを続けるうちに、人と関わり、人生に豊かさが増した。だから工房の名前は、「土火人(つちびと)」とつけた。
 陶の道を歩んで30年以上。今後やりたいことを問うと、土と向き合ってきた山田さんらしい答えが返ってきた。
「もっと強い炎で今の焼き物を焼きたい。焼きぬいた土の表情を見てみたいね」

(写真のうつわのこと)
チョコミントや黄色の色味は山田さんのオリジナル。土から鉄が噴き出してできる斑模様と合わせて、どれも作り方は「企業秘密」

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Profile
山田義力さん.jpg

 山田義力
沖縄県出身。沖縄県立芸術大学で大嶺實清さんと出会い、琉球の陶器に魅了される。自身を「焼き物ばか」と表現。全国の国宝や名宝を見て回り、古美術店で名品を収集したそうで、「陶房土火人」のギャラリーにも飾られている。

https://tsuchibito.ti-da.net/
 

(写真のうつわのこと)
チョコミントや黄色の色味は山田さんのオリジナル。土から鉄が噴き出してできる斑模様と合わせて、どれも作り方は「企業秘密」

 
  • 文・ 草々草々
  • 写真・鬼丸昌範

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