自然が生み出す美しさを身に着ける かいのわ(うるま市)
2022.07.07
おきなわいちば77号の「海を楽しむ気ままなドライブ」で紹介した、うるま市の浜比嘉島にある「海のギャラリー かいのわ」。貝そのものが持つ模様や質感を生かしたシェルクラフトジュエリーを制作する川初真さんのギャラリーだ。
夜光貝や高瀬貝を一つひとつ丁寧に削っては磨くを繰り返し、指輪やピアス、ネックレスなどを生み出している。「どこを削り、どこを残せば綺麗なのか。なかなか難しいですけど、発見があったりして面白いですよ」と川初さん。厚い貝殻は、切り落とす面ごとに自然が作り出した模様が潜んでいるという。新たな作品づくりにも意欲的で「これまで、真珠のような美しい輝きや、透き通った沖縄の海を思わせるエメラルドグリーンを引き出した作品を多く作ってきました。しかし、貝が生きてきた軌跡である表面のゴツゴツとした表情にも魅力を感じるようになり、それらを活かした作品づくりも始めました」。
常に新境地を開拓し、光の加減や見る角度によっていろんな輝きをみせ、ひとつとして同じものがない川初さんのジュエリー。余計な装飾のないシンプルなものだけれど、それぞれに個性があってずっと身につけたい、そう思える作品だ。