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食卓を引き立てる名脇役 宮城陶器のうつわ

2020.07.16

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どっしりと存在感のあるゴブレットに、取っ手の曲線が美しいマグカップ。どちらも土の表情が生かされていて、見れば見るほど面白い。そんな思わず見惚れてしまうような作品をつくるのは、宮城陶器の宮城正幸さん。伝統的なかたちのなかに、どこか新しくてモダンな印象を与えるうつわを手がけている。

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手に収まりのいいサイズのマグカップは、つるりとした感触でありながら、焼き目によってざらっとしていたり、凹凸があったり。何度も触りたくなるような土の質感が味わい深くて魅力的。

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ちょっと背の高いゴブレットは、コーヒーやティーはもちろん、ビールやハイボールなどのお酒にもぴったり。持ち手がしっくりと手に馴染むように、試行錯誤を重ねて形を追求したそうだ。

どんなシーンにも似合ってしまううつわをつくる宮城さん。意外なことに、陶芸の道に飛び込んだのは25歳の時だったという。
「それまでは会社員だったんですが、どこか違和感を感じていて。漠然と、何かものをつくる仕事をしたいなって思って脱サラしました。陶芸を選んだのは直感ですね。自分には土が合いそうだなって思ったんです」
いろいろな工房を見てまわり、一番心惹かれた作品をつくる壹岐幸二さんに弟子入りした宮城さん。読谷村にある工房で一日中轆轤と向き合い、10年間修業を積んだ。
その後、2013年に独立し、現在はサトウキビ畑が広がる南城市佐敷の工房でうつわづくりに励んでいる。

「落ち着いた渋めのデザインの方が料理や飲み物が映えるような気がするんです。うつわはあくまで引き立て役なので、いかにメインがおいしく見えるか、そこに一番こだわっていますね。渋くてカッコいい見た目でありながら、さらに使い勝手もいい。そんなうつわを目指しています」

料理を盛り付けた時、飲み物を注いだ時に、より一層生き生きとした表情を見せてくれる宮城陶器のうつわたち。それは食事やおやつ、晩酌といった至福のひと時を、もっと特別なものにしてくれるにちがいない。

宮城陶器 https://www.instagram.com/miyagipottery/

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  • 文・ こぶたのスーこぶたのスー

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