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編集者とデザイナーのしごとのこと

2018.05.25

おきなわいちば編集部の山山こと、山崎です。
編集者とデザイナーの仕事をやってみたいと興味をもってくれた人に、私たちがやっている仕事の楽しさを少しでも伝えられたらなぁと思って、この仕事の楽しさがどんなところにあるか、ちょっと考えてみました。

編集者は、雑誌やフリーペーパーのようないわゆる「読み物」の、企画やページの構成を考えて、デザイナーやカメラマン、ときにライターさんと一緒に制作物(紙媒体)を作り上げるのが仕事です。最近は仕事の内容も多岐にわたっていて、イベントまで企画したり、読み物以外のものを考えて作り上げることもします。

また、デザイナーは、雑誌やフリーペーパー、パンフレットやチラシなど、紙の媒体を主にデザインする人のこと。企画の内容をわかりやすく、魅力的に見せられるデザインを考えて具体的にかたちにしていく仕事です。実はパソコンの前だけの作業ではなくて、企画から考えたり、撮影に立ち会ったりと、仕事の幅はけっこう広いです。

今回は編集者とデザイナーの両方を募集するということもあって、おきなわいちばを一緒につくっているアートディレクターでデザイナーの山里真弓さんにも話を聞きました。

この仕事をするとき、どんなことが大事だと思う?と聞いてみると
「"好き"の気持ちが強い人」と、真弓さん。

私たちがやっている仕事は、お客さんから依頼をいただいて、その要望にあったものを提案する場合と、おきなわいちばのように、自分たちで読者に喜んでもらえる企画を考える場合の2種類があります。
それぞれ細かい点ではいろいろと違いはあるけれど、どちらも企画を考えて、カタチにするというのは同じ。この、カタチにするまでの過程では、さんざん悩んで、いいものが生まれなくて苦しくて、自分の引き出しの少なさや力不足にうんざりすることもしょっちゅう。それにいざアイデアが出て一歩進み始めても、お客さんの意見や自分の中で「違う!」となって二、三歩戻ることもよくあります。
そんなとき、「好き」という気持ちがないと、やっぱり苦しくて辛くなっちゃうんですね。
そこで、先ほどの「"好き"の気持ちが強い人」ということにつながるわけです。

私も企画を出したり、文章を書くときは、もちろんもがきます。机の前にいるときだけじゃなくて、ごはんを食べたり、車を運転したり、お風呂に入っているときも、なにかにつけ考えています。そうすると思わぬものがヒントになったりして「おぉ!これ!」と思いついて急いでメモしたりすることもあります。
ものづくりをする人たちって、きっとみんなそうなんじゃないかなぁと思うんですけどね。

企画やデザインの案出しで苦しんだら、どうしてる?と真弓さんにもきいてみました。

「んー。まだぜんぜんかたちになってなくても、落書きみたいなのを書いてみたり、誰かにねぇねぇって雑談みたいに相談したり、資料を探してみたりするかなぁ。でも、ぜんぜん出なくて悩んで苦しくても、そこから抜け出してどんどん見えてくるときっていうのがあって。その"のってる感じ"になると、進むんだよね」

考える過程が苦しいだけに、提案したお客さんが「わぁ!」と喜んでくれたり、読んでくれた人から嬉しい反応がもらえると、やっぱり「がんばって良かった!」と思うし、これはこの仕事のやりがいのひとつかなと思います。

ちなみに、いま編集部にいるメンバーは、実は未経験で入社した人が約半数。かくいう私も、前は半導体の製造メーカーの営業事務や、求人誌の営業アシスタントの仕事をしていました。でも、雑誌や「読むもの」をつくる仕事って面白そうだなと思ったことから編集者の仕事を知って、編集部に入りました。決して楽しいの一言だけではないけれど、この仕事をしてなかったら、そうそう経験できなかったよな、と思うことがたくさんあります。話すネタに困らないくらい、ほんとうにたくさん。
好奇心が旺盛な人、いろんな人の話を聞いてみたい人、いろんな経験をしてみたい人、良くも悪くも「えぇ??」ってことを楽しめる人...なんかは、きっとこの仕事を楽しめると思います。

それと、編集部にも、デザインチームにも会社に仲間がいるのは心強いです。悩んだり、困ったときに、同じ立場として話を聞いてもらえるのもあるし、嬉しいときに一緒に喜んでもらえるし。仕事をするとき、デザイナー、編集者、カメラマン、ライターとチームを組んでできることも楽しいですよ。一人じゃないことの心強さや、いろんなことを分かち合える嬉しさは、この仕事をしていて特に実感したことです。

これから、どんな人と一緒に仕事ができるのかな。楽しみです。

応募に関してはコチラから→


IMG_9626.jpg

(真弓さん、撮影ディレクション中)

  • 文・ 山山山山

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