1. TOP
  2. いろいろ取材記事 / おでかけ
  3. 恐竜好きにはたまらない! 「下田昌克 コザ大恐竜博」レセプションパーティーレポート

恐竜好きにはたまらない! 「下田昌克 コザ大恐竜博」レセプションパーティーレポート

2017.12.10

*「下田昌克 コザ大恐竜博」は2018年1月14日(日)まで開催です。

PC090205.jpg

恐竜図鑑をペラペラめくって興奮していた少年時代。(当時はステゴザウルスが好きでした)。ジュラシック・パークを映画館で観て、スクリーンに登場する恐竜に思わずのけぞったのはたしか、高校生のときか。子どもの頃から恐竜が大好きで、いつの日か、恐竜の骨を発掘してみたいと思いつつも夢叶わず、ついには、そんな夢も忘れてしまうくらいに、少年の気持ちを失っていた。しかし、今回、プラザハウスで行われた造形作家・下田昌克さんの「コザ大恐竜博」に訪れたとき、久しぶりにあの頃の、少年時代のときめきを取り戻すことができた。

PC090151.jpg

恐竜博と聞けば、発掘された骨が展示されている光景が目に浮かぶかもしれない。しかし、「コザ大恐竜博」に展示されているのは、キャンパス生地で作られた恐竜たち。柔らかみのある素材で作られているせいなのか、恐竜の骨であるはずなのに、いまにもトコトコ、いやドカドカ、動き出しそうに見えてきた。生地を縫い合わせているその苦労の跡にも愛情を感じた。

恐竜の頭蓋骨を被って歩く作家の姿も楽しそう。恐竜の骨たちが、ここではイキイキしている。

PC090149.jpg

詩人の谷川俊太郎さんが、恐竜のことを思い綴った文章も温かい。布から生まれた恐竜たちに、谷川さんの瑞々しい文章が、命を与えているようだった。

PC090124.jpg

個展の会期日の初日は、ジャズの演奏に合わせたライブペインティングが実施された。地球の誕生前のように何もない、真っ黒のボードに恐竜を描いていく下田さん。リズミカルで力強い音に乗って、暗闇の中に白の水性ペンで描かれた力強い恐竜が現れた。

PC090023.jpg

演奏してくれたのは、8人編成のフリージャズバンド「勢理客オーケストラ」のみなさん。

PC090063.jpg

恐竜が暮らしていた背景を描いていく下田さん。

PC090186.jpg

当日は、『SWITCH』、『coyote』編集長・新井敏記さんやイベントの発起人となった南方写真師・垂見健吾さん、書籍「恐竜がいた」で撮影を担当した写真家の池田晶紀さん、下田昌克さんを交えたトークイベントも開催。恐竜の立体作品が生まれたエピソードや、垂見さんと下田さんとの出会いなど興味深いエピソードなどで盛り上がりをみせた。

PC090140.jpg

会場内は、宇宙を彷彿させるような黒を基調とした空間となり、時空を超えたような不思議な感覚に。白生地の恐竜の立体作品が、宙に浮き上がっているかのうようにみえた。

PC090154.jpg

画家としての顔を持つ下田さんが長期滞在したコザの街を描いたイラストも展示されていた。

PC090165.jpg

味わいのあるタッチで描くポートレイトも魅力的。

PC090138.jpg

物腰やわらかく、会った瞬間に好きになってしまいそうな下田さん。

PC090188.jpg

今回のイベントの恐竜がまとめられた書籍「恐竜がいた」(スイッチ・パブリッシング)も会場で販売。

IMG_4697.jpg

直筆サインをいただいてしまった。トリケラトプス、かっこいい。大切に、家宝に。

忘れかけていた少年の頃の自分を思い出させてくれたイベントだった。恐竜にはロマンを感じる。今自分たちが見ることができるのは、恐竜の骨のみ。でも、それがいい。想像を膨らませてくれる部分が大きく、妄想を楽しませてくれるのが恐竜だ。情報の多い今の時代には、希少な存在といえる。
最近めっきり、遊びや妄想することが少なくなってきた。子どもの頃描いたような夢を忘れずに楽しんでいきたい、そんな気持ちにもさせてくれる気持ちのいい展示会だった。

information
下田昌克 コザ大恐竜博 MASAKATSU SHIMODA DINOSAURS IN KOZA

<会期>
12月9日(土)〜1月14日(日)
11:00〜19:00(最終入場18:30)
(※元日のみお休みいたします。ご了承ください)
※オープニングパーティやワークショップも開催!詳細は↓

<入場料金>
入場料:500円 (中学生以下無料)

<会場>
ライカム・アンソロポロジー(プラザハウス3F)
お問い合わせ:098-933-1142

https://www.facebook.com/events/498910697174718/

  • 文・ 草々草々

おすすめ記事

ページトップへ