1. TOP
  2. お気に入り / くらし / おかいもの / 日々のこと
  3. お気に入りの作家もの「金城有美子さんのカップ」

お気に入りの作家もの「金城有美子さんのカップ」

2021.06.01

_C3A2742.jpg私が持っているマグカップは、大きめのがっしりとしたものが多い。仕事中でもお休みの日でも、大きなカップにあふれんばかりのラテを入れる。そして、おっとっとと、こぼさないように気をつけながらデスクまで運んで、そーっと飲む。
これがなんというか、ちょっぴりいけないことをしているようで、好きなのだ。

そんな欲張りな私だから、お出かけ先のお店でもついつい大きなカップに目がいってしまう。だけれど、金城有美子さんのこのカップに出会ったときは違った。「あっ!」と思わず目が合ってすぐに手に取り、購入までに時間はかからなかった。
控えめなサイズとコロンとしたかたち。黄色に白、水色のミルキーな色合いに一目惚れ。沖縄の海や夏をやわらかく表現したような優しい雰囲気が気に入っている。
写真ではちょっと伝わりづらいけれど、私が今までに選んだことのない、小さなカップだった。

この子がうちにきてから、今までと違った飲み方を楽しめるようになった。ティーにしてもコーヒーを入れるにしても、小さいからこそ、温かくておいしいうちに飲むことができるし、ちゃんと味わって「おいしい」と感じながら飲むようになった気がする。「味わう」ことの楽しさを、改めて気づかせてくれたカップなのだ。

ところで、金城有美子さんとの出会いは数年前。前職で北海道に転勤したとき、ドキドキしながら一人で出かけたとあるスキー場だった。一緒に滑って、おいしいジンギスカンを食べた思い出は、見知らぬ土地での寂しさを吹きとばしてくれる嬉しいサプライズだった。まさか、今の仕事に就いて、こういったかたちで今日私が記事を書いているとは・・・。だからすごくうれしいし、このカップは私にとって特別なのだ。

  • 文・ てるてるてるてる
  • 写真・平良信実

おすすめ記事

ページトップへ