お気に入りの作家もの 「UTATANEのアクセサリー」

　昨年の12月、長女が12歳の誕生日を迎えた。そのとき娘にプレゼントしたのが夜光貝のアクセサリー。作ってくれたのは、宮古島と橋で結ばれている来間島でアクセサリーショップUTATANEを営む竹下友香さんだ。

　初めて友香さんに出会ったのは約15年前。取材中に来間島の集落を散策していたときに偶然見つけ、そのかわいらしい佇まいと素敵な作品に心を惹かれ、飛び込みで取材をさせてもらった。今は、同じくアクセサリー作家の夫・義司さんと一緒に新しい店舗を構え、近所の浜辺を歩いて見つけた流木や貝殻などを使って素敵なアクセサリーを作っている。

　夫婦ともに明るい性格で、宮古島に行くときは、二人に会うのが楽しみとなっている。

　UTATANEでは、夫婦それぞれが好みのテイストで作っている。クジラの歯や流木などを使ったワイルドな雰囲気の義司さんの作品に対し、夜光貝や黒サンゴなどを丁寧に磨いて作った友香さんのアクセサリーは、繊細で暮らしに優しく寄り添ってくれる。

　今回は12歳になる娘へのプレゼントなので友香さんに相談をして、最終的に夜光貝のネックレスを選んだ。貝殻は、磨けば磨くほど美しくなるそうで友香さんの丁寧な仕事が作品からも伝わってくる。　

　今までは、女の子が喜ぶかわいいデザインの文房具などをプレゼントしていたけど、今年から中学生になる。何をあげたらよいものか、正直悩んだ。韓国の人気ユニットTWICEにはまっていたと思えば今はBTS。この前までダンサーに憧れてスポーティーな服を着ていたのに、この前買ったのはピンクのガーリースタイル。激しく好みが移り変わるので頭を悩まされる。好みは正直わからないけど、貝殻を丁寧に磨いて作ったハンドメイドのネックレスを手にして、手作りの魅力や自然の美しさを少しでも感じてもらえたらうれしいかも。

• 文・ 草々