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お気に入りの作家もの「180+さんの緑色の平皿」

2021.01.18

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「緑」という色がとても好き。お財布に車、キッチンタイマー、オーブンレンジ・・・お気に入りの持ち物はだいたい緑。小学生の頃、授業で使う習字セットをカタログから選んで注文する時、「男の子は緑、女の子はピンクでいいね?」と、なぜか先生に決められたことがあった。あぁ・・どうしよう。緑がほしい・・と勇気を振り絞って緑に変えてもらったら、書道の時間の度に男子にからかわれたのを今でも覚えている。

そんな緑好きの私がお気に入りの色を見つけてときめいたのは180+さんの器に出会った時。パキッとした緑ではなく、少しくすんだ緑で、でも透明感があって、その不思議な魅力に惹きつけられた。これまでいろいろと探してみたけど、自分好みの緑色の器がなかなか見つからなかったので、出会えた時は本当に嬉しかった。そして私の大好きなドットが控えめに描かれているのも素敵、と一瞬で虜になった。

この器のすごいところは盛り付けた食べものをおいしくしてくれること。実は私はりんごがあまり好きではない。子どもの頃に熱が出た時、おばあちゃんが食べさせてくれたりんごしりしりー(りんごをすりおろしたもので、沖縄では発熱した時によく食べる、はず)でさえ食べられなかった。でも、この器をお家に持って帰った時、なぜだか「りんごをのせてみたい」と思った。自分でも驚いたのだけど、この緑の器で食べたりんごは格別においしくて、目からウロコだった。近所のおばさんから貰ったりんごだったので、もしかしたら質の良い品種だったのかもしれないけど、この器がおいしくしてくれているのだと心からそう感じた。

180+さんは工房を持っていないそうなので気軽にお礼を言いに行ったりはできないのだけれど、今度会った時には「りんごを克服しました!」と感謝を伝えたい。

  • 文・ こぶたのスーこぶたのスー
  • 写真・写真・平良信実

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