お気に入りの作家もの「あさと木漆工房の滴のコーヒーメジャー」
2020.12.09
たまたま訪れた手作り市で、素敵な木の器を作っている作家さんを見つけました。それが、あさと木漆工房(安里昌樹さん)でした。まだ工房を開いて2年目くらいの時だったと思うのですが、使いやすいデザインへのこだわりとかいろいろ話を聞いていたら、どうしてもスプーンが欲しくなってお買い上げ。口当たりがなめらかでセクシーで(※個人の意見です)、めちゃくちゃ使い勝手がよくって、そのスプーンは今でも愛用しています。
......スプーンの話をしておきながら、紹介するのはコーヒーメジャーなんですけどね。
ご縁があって安里さんを取材した際(おきなわいちば53号「ストーリのあるものづくり」)、ときめきが爆発した作品のひとつがこのコーヒーメジャー。初めて見たときもシンプルで素敵だなと思っていたのですが、ひっくり返すと出てくるのがこの形。
「一滴一滴おいしくなるように、『しずく』の形なんです」と安里さん。
小さな遊び心から、ものづくりを楽しんでいることがすごく伝わってきて、私自身もすごく嬉しくなったのを覚えています。
取材が終わって後日、雑貨屋さんでちょうど欲しかった柄の長さのものがあったので、無事お迎えいたしました。
誰に見せるわけでもないですが、コーヒーを淹れるたび、なんだか「フフッ」と幸せな気分になるのです。
*追記...ウェブで紹介しますと安里さんにお知らせしたら、「しずくの"とんがり"は、作り手の年齢とともに控えめになっています(笑)」とのこと。手仕事の作品は一期一会。新しい滴にもお会いしたい今日この頃です。