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お気に入りの作家もの「田仲洋服店のシャツ」

2020.07.02

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このシャツは以前、田仲洋服店さんを取材させていただいた時に購入したもの。上品なネイビーの生地とシンプルなのに袖の形とデザインがユニークなところがとても気に入り、試着して購入を即決。一番の決め手は、驚くほど着やすかったこと(と、クレジットカードが使えたこと)。肌にすっとなじむ感じとか、自分のなで肩が気にならないフォルムとか。ちょっと値が張るシャツを買ったことはあったけど、着心地で感動したことはなかった。見た目やデザイン以外でもこんなに高揚するんだな、と思ったのを覚えている。立体的に作られた服は、平台においたりハンガーにかけたりするとちょっといびつに見えたりもするのだが、着たときに形が一番きれいに見える。表立って見えないところに細かい作業が施されているのもすごくいい。

オーバーサイズでマニッシュな感じなので、髪はオールバックにして大ぶりのピアスと、足元は8〜12cmのヒールを合わせるのが自分の中の落ち着くーデ。5年くらいの付き合いだけれど、くたびれる様子もなく、田仲さんの職人技ってすごいなと袖を通すたびに実感するのだ。

正直、私はそれほどおしゃれ人間じゃないので、そんなところに嫁に来てお前は幸せかい?と胸ポケットのおじさん(の刺繍)に時々尋ねるのだが、その度に「僕はあなたを幸せにする自信なんかありません。でも、僕が幸せになる自信はあります」と、私の中の釣りバカ・ハマちゃん(CV西●敏行)が囁くのである。

袖や襟のお直しもできるとのことなので、もし傷んでしまったら直してまた着たいと思っている。お気に入りの服と長く付き合えるのは、結構幸せなんだな。

  • 文・ 5858
  • 写真・平良 信実

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