方向オンチ

編集部に新しいスタッフがやってくると必ず確認することがあります。それは、「この人は方向オンチか？」ということ。もちろん、直接聞く場合もあれば、一緒に取材に同行して、「おっと！そうだったのね」とわかったり、「もしかして・・」と疑ったり。そしてその人が本当に方向オンチだとわかると、何故か編集部は「ウキウキ」するのです。少なくとも誰よりも方向オンチな私は仲間が増えてとても嬉しくなってしまいます。

少し前のこと。このことを再確認するかのような出来事がありました。1年程前に入社した編集者の「草々」（彼のことは他の記事でチェックしてみてくださいね）。実は彼は、私も思わず驚いてしまうほどのホンモノの方向オンチだったのです。もちろんそうなのではないかと入社したときから感じてはいましたが（なぜか方向オンチには方向オンチにしかわからない醸し出す何かがあるのですよね）、まさかここまで・・。方向オンチのお約束である「一度行った場所に二度目もナビを見ずにはたどり着けない」なんていうのは当たり前。「行きと帰りは真逆の方向に歩き出す」なんていうのも日常茶飯事。迷わず「迷う」ところは潔さすら感じてしまう。でも本人は至って真面目なので、間違えていることにすら気がつかない。多分方向オンチだという自覚はないのです。
ああ、ごめんなさい「草々」。決して悪口ではありません。同じ仲間として、もの凄く親近感を感じています。
そんなわけで、本人に話したことはありませんが、私は「草々さん」と外出するのが実はちょっと楽しみです♪



「草々」と一緒に取材で行った海。

• 文・ ねこどし