何度も通いたいレトロかわいい喫茶店　Smells（浦添市）

おきなわいちば77号のレトロドライブで紹介した喫茶店「Smells」。スナックだったお店の内装を活かしたドアや床など、当時の面影を残したノスタルジックなSmellsは、今、じわじわと注目を集めている。

「smellは『匂う』というあまり良くない意味で使われることもありますが、来店するお客さんにクセになってほしいなという思いを込めてつけました」と店名の意味を話すのは、笑顔がすてきな伊佐大地さん。中学の同級生だという大城直哉さんと一緒に、1年前にこのお店をオープンした。ずっと飲食店で修行してきた伊佐さんは厨房、話しやすいお兄さんのような雰囲気の漂う大城さんはホールと、それぞれの得意分野を活かして役割を分担している。

ここで味わえるのは、かためのチキンライスをふわふわの卵で包んだオムライスや、目玉焼きとさくさくのトーストも一緒に食べられるナポリタンなどの喫茶店らしい定番メニュー。また、8時間じっくり煮込んだ自慢のラフテーも人気だ。

なかでも目を引くのは、クリームソーダ。スナック時代に使われていたブーツ型のグラスは、レトロ好きのココロをぐっと掴む。また、本部町のロースタリーカフェ「コーヒーセンティ」がSmells用に豆をブレンドしたネルドリップコーヒーもぜひ飲んでほしい一杯だ。

毎週増えていく週刊少年ジャンプも見逃せない。「いつまでも少年でいたいですね。これを楽しみに通ってくれる方がいるといいな」とおちゃめな伊佐さん。そんな伊佐さんや大城さんの人柄に惹かれて、常連になるお客さんもいるのだそう。カウンター席に座り、2人とおしゃべりを楽しむのも良し、漫画や本を読みにゆっくりするのも良し、一度行ったら何度も通いたくなる喫茶店だ。

• 文・ つはてぃー
• 写真・白木裕紀子