早起きしてでも食べたい朝ごはん　六屯（北谷町）

朝からヴィーガン料理が味わえる「六屯（ロットン）」。おきなわいちば77号の「元気をくれるこだわりの朝ごはん」で紹介したお店だ。不思議な店名は、パンクロック好きの店主ナックさんが、パンク・ロック・バンド「セックス・ピストルズ」のボーカル、ジョニー・ロットンにちなんで名付けたとのこと。バンドマンとしても活動しているだけあって、壁にはエレキギターがかけられ、パンクはもちろん、ポップスやジャズなど様々なジャンルのレコードが棚にぎっしりと並んでいる。

「ヴィーガンの友人が海外から来たときに、ずっと手料理を振る舞っていたんです。食べたいものが食べられない。そのこともあって、いろんな人が食べて美味しいと思ってもらえる料理を提供しようとお店を始めました」とナックさん。イチオシのメニューは、しっかりと味がついたソイミートに、トマトや紫たまねぎがのったチキンオーバーライス。レモンをひと絞りしたら、豪快に一口。ほどよいバランスの香辛料が口いっぱいに広がり絶品だ。最近では、お手製の豆乳でつくったチーズソースを上からかけた、チーズチキンオーバーライスも人気なんだとか。

ちなみにオープン時間は朝6時。こんなに早いのは北谷町砂辺という地域もあってのこと。「近くに住む外国人の方向けに出勤前の朝食を提供しようと考えていたんですが、ゆったりとコーヒーを飲みながら食事をとる日本人のお客様もいたりして、いろんな朝のひと時を過ごされてます」。気合を入れたい日に、もちろんそうじゃない日も、おいしい朝ごはんを食べに訪れてみては。

六屯さんも掲載している77号「めぐる沖縄」は、沖縄を楽しむ10のめぐり方を紹介したり、海を感じるものやお店、レトロな建物に作家さんのアトリエをめぐるドライブ企画、案内人と一緒にテーマを決めたさんぽ企画など、たくさんの情報が詰め込まれた一冊。お出かけのお供にぜひ！

• 文・ 南
• 写真・青塚博太