木工をメインに沖縄の工芸品を展示販売
2024.09.06
年に一度、木工をメインとした工芸品やクラフトが展示販売される「沖縄ウッディフェア」が、今年も11月8日から豊見城市のおきなわ工芸の杜で開催される。木材の利用促進や地域経済の活性化などを目的に始まったこのイベントは今年で27回を迎える。木工作家として自身も出展している事務局長の屋宜政廣さんは、「年々参加者も増えてきて作品の幅も広がっています。木工だけではなく、陶芸やガラス、染織などの工芸品も出展されています」と話す。
昨年からは実行委員のメンバーが中心となり、老木化などの理由が原因で倒木の恐れがあり、やむなく伐採された街路樹の活用にも取り組んでいる。SDGsコーナーには、街路樹から作った作品が展示され、注目を集めた。「これまで伐採された街路樹のほとんどが廃棄されていましたが、私たち職人が家具や食器など形あるものに変えれば、沖縄の木を未来へと残すことができます。この取り組みを広めて、いずれは東京で沖縄の木を使った木工作品の展示会を開き、ブランド価値を高めていきたい」と屋宜さん。
今年も会場では、クロキやチャーギ、フクギなどの街路樹で作った作品のほか、陶器や琉球ガラスの作品にも出合える。ぜひ会場に足を運び、その魅力を感じ取ってほしい。
DATA
第27回沖縄ウッディフェア
期間/11月8日(金)〜11月10日(日)
時間/10:00〜18:00(最終日は17:00まで)
場所/おきなわ工芸の杜(沖縄県豊見城市字豊見城1114-1)
料金/入場無料