沖縄市コザ・銀天街を舞台にした映画が公開中!
朝夕が涼しくなり、沖縄でも秋を感じる今日この頃。
県内映画館で公開中の映画『コザママ♪うたって!コザのママさん!!』
もうご覧になりましたか?
映画の舞台は、ノスタルジックな雰囲気が漂う沖縄市コザの銀天街。コザの照屋地区は、ベトナム戦争時には黒人が集い、ソウルミュージックやR&Bを聴かせる店が多かったそう。そんな環境の中で育ち、かつて高校時代にガールズバンドを組んでいた女性4人が、町おこしで開催される音楽コンテストに出場するため、時を経てママさんバンドとして再結成する、というところから物語は始まります。
『コザママ』の魅力のひとつでもある、主演のjimamaさんの唄。その唄声が聴けるのは、映画が始まってしばらくしてからでした。いつかな、いつかな、と待ち望んでいるうちに、すっかり物語の世界に入り込んでしまった頃。その唄声を聴いた時、恋に落ちたように惹き込まれてしまいました。きっと、この映画を観た人たちは、みんなそうなってしまうんじゃないかな。それぐらい、素敵な唄声でした。
劇中では、jimamaさん以外にも、ジョニー宜野湾さんをはじめとする沖縄のさまざまな役者さん、これから花咲く若いミュージシャンやダンサーの方々が唄い時には踊って、見ごたえたっぷりでした。
沖縄の映画って、なんだか特別に感じます。スクリーンに見慣れた風景が映るのは、なんだか不思議な気分。そして、作品に込められた地域や文化への愛や想いに、胸が苦しくなるほど共感してしまいます。
『コザママ』は沖縄で生活している人々の日々感じていること、心の奥底でひっそりと思っていることを、良い部分も悪い部分も含めて、丁寧に表現されている気がします。それは、一度映画を制作することを辞めて、沖縄で農家として働きながら暮らした中川監督だからこそ映し出せたのだと思いました。
沖縄の、コザ銀天街という小さな場所で繰り広げられる物語。見る世代によって、感じることもきっと違うけれど、きっと何か感じるものが一つあると思います。沖縄で暮らしている人にぜひ見てほしい作品です。
劇場公開中にぜひご覧ください!
〈Information〉
『コザママ♪うたって!コザのママさん!!』
監督/中川陽介
出演/上門みき、jimama、畠山尚子、新垣美竹、ジョニー宜野湾、仲座健太、ユッキー
◎上映劇場はこちらからご確認ください
https://startheaters.jp/theaters/3/movies/707/
◎サントラCDも発売中!
https://kozamama.nice-movie.jp/cd/