taira kotomi photo exhibition「FAMILY PICTORIAL BOOK」
おきなわいちば本誌でお馴染みのカメラマン、平良信実さんの初の写真展が10月、那覇のINTERFACE-Shomei Tomatsu Lab.にて開催されます。写真展のテーマは「FAMILY PICTORIAL BOOK」。
沖縄で生まれ育ち、愛知県で写真の経験を積み、再び沖縄へと戻った平良さん。沖縄での暮らしの中で、彼女の目に映った日々の記憶を"モノ"を通して写真に残したのが、今回展示される作品。おばあちゃんがひと針ひと針ていねいに刺繍をしたテーブルクロスや、一目惚れをして買ったソファーなど、どこかに家族の面影が宿る"モノ"を、あえて無機質とも感じられる同一背景で撮影しています。そこにあるのはどんな思い出なのか、どんなエピソードが詰まっているのか、見る人の想像を掻き立てる印象的な写真が並びます。
写真展に際して、平良さんから以下のコメントがありました。
「パンデミック中は部屋で過ごす事が増え、不安や焦りを解消するように自分自身の周りのモノを撮り始める。
そんな中、祖父母が亡くなった。
床の間に飾られた三線。
朝早くからオジーが弾いてたことを思い出す。心地よい三線の音色の中で、よく目が覚めた。
当たり前だった日常の中の記憶。
世代交代した家からは二人の面影と過ごした時間が少しずつ離れていく。
大切な人の記憶を残したくて、両親、両祖父母の身近にあるモノにカメラを向けた。
壁に一点のライトが差した部屋で、人の気配を探して。」
今回の作品は写真プロジェクト『沖縄写真タイフーン<北から南から>』との連動企画。去る8月には東京品川のキヤノンギャラリーで同写真展を先行開催し、10月からの沖縄開催では、写真のセレクトや展示順番を会場に合わせて変えているとのこと。
モノを通して見える彼女の家族のストーリーはどんなものなのか。
ぜひ足を運んでみてください。
◉INFORMATION
taira kotomi photoexhibition「FAMILY PICTORIAL BOOK」
開催期間:10月19日(木)〜29日(日)
定休日 :月、火、水曜
時間 :13:00〜18:00
入場料 :500円
場所 :INTERFACE-Shomei Tomatsu Lab.
(沖縄県那覇市牧志1-3-18エトワール牧志101)
https://twitter.com/INTERFACE_STLab