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オーガニック島やさいネットワーク「ベジんちゅ」、始まっています!

2020.08.12

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今年1月末にスタートした、有機栽培の農家さんから野菜を定期購入する「ベジボックス」がその取り組みを本格化させ、現在会員数が増加中。名称も「オーガニック島やさいネットワーク ベジんちゅ」に正式決定し、収穫体験のワークショップを開くなどその活動の幅はますます広がっています。

ベジんちゅは、2000円〜3000円で毎週または隔週で契約農家さんの野菜を定期購入することができるネットワークのこと。地元の農家さんを直接的に支援することができるのはもちろん、その金額の1割相当は子供食堂へ寄付されるという仕組み。天候不良などで収穫量が減った場合、返金はないものの、それは「未来の豊作チケット」として豊作の時にたっぷりの野菜となって返ってくるとのこと。会員になると定期的に野菜が手に入るだけでなく、料理教室や畑の見学、収穫体験などのイベント情報も届きます。

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嬉しいのは、ベジんちゅで届く野菜がすべて有機栽培のおのだということ。農薬や化学肥料、除草剤は一切使わず、提携農家さんがこだわりをもって育てた旬のおまかせ野菜が入っていて、そのほかにもお米や雑穀、卵や味噌、醤油、油などの調味料の購入も可能。配達で届けてもらうことができるほか、那覇市の「エコショップ がじゅまるガーデン」や小禄の「nokoto cafe」などの共同受取所で受け取ることもできます。

ここ最近は新型コロナウイルスの感染拡大から、免疫力を上げることに注目が集まり、食に対する意識がこれまで以上に上がっている様子。ベジんちゅへの問い合せが増えているのも、理由の一つには新型コロナウイルスの流行があるのではないか、と発起人である浮島ガーデンの中曽根直子さんは言います。

以前から農家さんが減り続けていることを心配し、なんとかしたいと思っていた中曽根さんは、今回「地域支援型農業―Community Supported Agriculture」という考え方を「ベジんちゅ」で実現したといいます。有機栽培の農家さんは安定した収入を得られ、消費者は安心で安全な野菜が手に入るという、お互いに支え合え、いい循環を生み出す仕組みは海外ではすでに行われているとのこと。

「もしもみんなが有機栽培された野菜を購入するようになったら、有機栽培をやろうと思う農家さんは確実に増えるんです。今は農家さんの数自体がどんどん減っていて、このままでは食料自給率は下がってしまうばかりなんですね。そうすると、もしものときに本当に困ったことになってしまう。そうならないためにも、ベジんちゅの会員が増えることは本当に嬉しいこと。一歩一歩ではあるけれど、農家さんも消費者もみんなが助け合えるネットワークになったらいいなと思います」。中曽根さんはそう話してくれました。

中曽根さんの真摯な想いがかたちになったベジんちゅは、これからももっと広がっていきます。

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◉オーガニック島やさいネットワーク「ベジんちゅ」
 購入サイクル:毎週または隔週
 金額    :Mサイズ2,000円(8〜10種)、Lサイズ3,000円(11〜12種)
 配達料   :宅配500円、共同受取所100円
 年会費   :一般会員3,000円、賛助会員10,000円

【お問い合わせは浮島ガーデンまで】
 info@ukishima-garden.com
 TEL : 098-943-2100
 https://ukishima.ti-da.net/

  • 文・ 山山山山

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