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雨の日のキャンプでチルアウト

2022.12.26

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おきなわいちばの最新号はチルアウト。チルアウトって、はっきりした定義はないとは思うけど、感覚的な気もちの良さをさしているのではないかと思う。

自分にとっては森の中でご飯を食べたり、真夜中に空を眺めているときなんかは最高のチルタイム。

テントや調理器具、食材など大荷物で山に行くのは準備もかなり大変で、ぜんぜん心が安らいでいないはずなのに、自然の中で過ごすことで気持ちよくなるのでやめられない。

最近はソロキャンプがはやっているけど、自分は家族で行くのが好き。普段はそっけない子供たちもキャンプになると、結構頼ってくれて、一緒にテントを立てたり、ご飯を作ったりするのが楽しい。

特に次女(9歳)がキャンプ好きで、いつも行くのを楽しみにしているので親としてはがぜん、やる気もわいてくる。

でも、この前の土曜日に計画したキャンプは、当日の予報は雨。若いときは天候をあまり気にしないで、屋久島とか西表島とかに行っていたけど、大人になるにつれて、雨は「正直イヤだな」って思うようになっていた。そもそも雑誌づくりの仕事をしていると、晴れのシーンを求められることも多く、自然と雨を敬遠するように。

この日も雨予報でテンションは下がりまくり。最近の天気予報アプリは性能がよくて回復の期待はちょっと難しそうだった。

とはいえ、なかなか家族の休みが合わず、数ヶ月前からこの日に「行こうね」って決めていた。キャンプ好きの次女は、朝から空を見上げて涙を浮かべていた。

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次女の涙を見て心が痛み、とりあえず行くだけ行ってみようかって話でまとまり、東村の慶佐次川沿いのキャンプサイトにでかけた。当然、北部へ向かうにつれて厚い雲が覆い、車内の空気もどんより。現地に着く頃には雨が降り出し、海の方からは雷の音も。

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雨の中のキャンプに長女は機嫌が悪くなり、次女は泣き出すという、冷え切った状況に自分の心も乱れた。全然チルできていない。

とりあえず長女を説得して、雨除けのタープだけを張ってご飯だけでも食べることにした。雨に打たれながら黙々とタープを立て、ご飯を作る準備をした。

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不思議なことに雨の中での作業は嫌ではなかった。そういえば子供の頃は、雨の中で野球をしたりと、秘密基地に隠れて遊ぶのが好きだった。

しとしと降り続く雨の音がリズムを刻んでいるようで、雨の日ならではの森の香りも心地よく感じてきた。

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雨の中で作ったのは鶏肉をたっぷり使った鍋料理。ブルブル震える体に温かいスープがじんわりと染み込み、テンションは高まった。この世の終わりという顔で親に付き合っていた長女も笑みを浮かべ、涙を流した次女はカッパを着て、雨の中で飛び跳ねた。

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雨の日のキャンプは行くまでは絶望的な気分だったけど、行った後は気分も明るくなり、心もスッキリ。しっかりチルアウトを楽しめた1日となった。

今出ているおきなわいちばには、沖縄で暮らすみんなのチルタイムが紹介されている。ページをめくるだけでも心が静まり、リラックスできるはずなのでぜひ読んでみてくださいね。

  • 文・ 草々草々

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