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あの人のお酒の時間、のこぼれ話―私にとってのお酒の時間―

2022.10.15

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おきなわいちば78号「お酒とコーヒー」の「あの人のお酒の時間」では、県内で活躍するさまざまなジャンルの方に、お酒を飲みながら過ごす時間についてお話を聞きました。
ふと、私にとってお酒の時間ってどんなものだろうと考えた時、「器を愛でる時間」でした。

泡盛もワインも好きですが、最近はもっぱらビール!缶からそのまま飲むのもいいけれど、その日の気分によって、コップを選んでいます。例えば、夕ご飯を作りながらごくごく飲みたい時は、ガラス作家・小野田郁子さんのグラスを。大きめなサイズなので、一缶全部注げちゃいます。真ん中のポコっと盛り上がっている部分がちょうど手にフィットするので、ひょいっと片手で持てるのも嬉しいです。コンロのランプに照らされてキラキラ光るグラスは、とっても綺麗で、料理が面倒だなーと思う日にも気分を上げてくれる存在です。

もう一つ、お気に入りなのが、赤嶺学さんのコップ。先日行われていた個展でお迎えしました。卵のようなフォルムがかわいくて、マットな質感。グラスでビールを飲む時よりも、まろやかな口当たりになるので、晩酌や、映画を見る時などゆっくり時間を過ごしたい時に選んでいます。

「飲む時に、へこんでいる部分に口を当てていましたが、最近になって、でっぱりのある部分の方が飲みやすいことに気づいたんです。すべりやすいので、ツルッと落としてしまわないように気をつけてくださいね」と、赤嶺さんから教えてもらったので、持つ時は両手で包み込むようにしています。そうすると、なんだか優しい気持ちになれるんです。

みなさんにとってお酒の時間って、どんなものですか?
いろんな人のお話を聞いてみたいなあ、と思いました。

  • 文・ 彩
  • 写真・平良信実

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