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まるか陶工房の魅力的な青の器

2022.08.17

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おきなわいちばのオンラインショップ「セレクトショップ」で取り扱っている作家さんの器は、どれも編集部のメンバーがときめいたもの。器を見て、触って、時には使ってみて、「いいなぁ、素敵だなぁ」と思ったものをセレクトしています。

なかでも、まるか陶工房の加藤唯さんの作品は、私が一目惚れしたもの。プレートやオーバル皿、ボウルなど、自宅でもいくつか愛用しています。

加藤さんの作品は、なんと言っても淡い青色に心惹かれます。これは、「料理がおいしく見える青」を求めて、加藤さんが陶芸を学んでいた大学時代からずっと試行錯誤し、見つけた色なんだそう。色の濃いところや薄くて白っぽい部分など、グラデーションのように濃淡があるのも面白いです。

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また、釉薬を塗った部分の一部をあえて削ることで、ざらっとした質感や土本来の色が見えて、違った表情が出ています。穏やかな青と、力強い土の色。つるっとした質感に、ゴツゴツとした手触り。対象的なものが合わさることで、不思議と心が惹かれるのかもしれません。

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マグカップは、コーヒー好きの加藤さんが「コーヒーを飲むために作ったカップ」なんだそう。キッチンを何度も行き来する必要のない大きなカップは、コーヒーラバーの人にぴったり。小さめのカップは、あえて内側に釉薬がかけられていて、カップを口に運ぶ時だけ、「加藤さんの青」が目に入る、ちょっと特別なもの。どちらも取っ手の部分が広くて、持ちやすいのも嬉しいポイントです。

お皿やカップなどの器を中心に作陶している加藤さんですが、私が初めて工房に伺った時に見た作品は、コロンとした球体の一輪挿しでした。テーブルに少しバランスをとって置くその花器のフォルムがとても印象的だったのを覚えています。

「大学生の時に、キム・ホノさんという方の作品を見て、"形"を意識するようになりました。無意識に皿やコップの形はこうあるべきと考えていたけれど、もっと自由でいいんだと思えるようになったんです」

大学で陶芸を学んだ後、北窯の宮城正亨さんに弟子入りし、修業を積んだ加藤さん。その確かな技術力と、自由な発想から生まれる作品は、人気が高いのも納得です。

紹介した加藤さんのお皿やカップはもちろん、ここでは紹介しきれなかった器もセレクトショップで取り扱い中です。気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

・まるか陶工房
https://shop.okinawa-ichiba.jp/?mode=grp&gid=2597108

  • 文・ 彩
  • 写真・平良信実

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