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沖縄の新しいお酒のこぼれ話  ー沖縄のお酒を世界に届けるLIQUID THE STOREー

2022.10.04

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photo:平良信実

沖縄でお酒といえば、オリオンビールと泡盛が主力だったけど、ここ最近増えてきているのが、今号のおきなわいちば「お酒とコーヒー」でも紹介した泡盛をベースにしたジンやラムだ。各酒造所が研究を重ねて、シークヮーサーやタンカン、サトウキビなど、島のボタニカルを使ったお酒を開発している。

誌面では、実際に開発に携わった酒造所のメンバーや、10年近く前から伊江島でラムを作る浅香さんとの座談会の様子を紹介している。お酒造りに対してのみなさんの想いは誌面でたっぷり楽しんでほしいけど、そもそもこの企画を思い付き実現できたのは、座談会では進行役を担ってくれたLIQUID THE STOREの村上純司さんの存在が大きかった。

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photo:大城亘

  • 写真はおきなわいちば68号「伝えること」で、嘉数時代に撮影されたもの。

村上さんが宜野湾市嘉数にお店を開き、「飲む」という行為に焦点を当てたお店を始めたのは5年前のこと。自宅が近かったこともあってオープン間もない頃にお店に行って、その洗練された空間と、お酒やお茶への熱い想いに感動したことを覚えている。お酒づくりに携わる職人さんの想いを丁寧な言葉で説明してくれて、沖縄にいながら日本全国のお酒の魅力を知ることができて幸せだった。

厳選したお酒を販売するのはもちろんだが、お店が2年目、3年目に入り軌道に乗ると、泡盛酒造所や紅茶の生産農家と協力して商品開発にも力を入れ、沖縄の魅力ある素材を全国に発信してきた。

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photo:島袋常貴

2021年には、那覇市壺屋へ移転。中部エリアで人気のソーセージ専門店のTESIOとチョコレート専門店のTIMELESS CHOCOLATEの3つのお店が集まる共同売店形式でスタートしたLIQUID THE STOREは、昔懐かしい雰囲気が漂う市場界隈に新しい風を吹き込んだ。ソーセージやチョコレートをつまみにお酒が楽しめ、地元客や観光客で賑わいをみせている。

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photo:平良信実

  • 右から2番目の2本が、村上さんが手がけたジン。左は無農薬レモン3種類と県産のスパイス、野草を使用した「O LEMON GIN」。右の「T CACAO GIN」は、2種類の泡盛をベースに「TIMELESS CHOCOLATE」が厳選した台湾産カカオをメインに香り付けをしている。

そんなお酒造りと販売の両面で活躍する村上さんが座談会で「沖縄の素材を使った泡盛をベースにしたジンなら海外の人も馴染みやすく、世界中に広がる可能性がある」と話していたことが印象に残っている。沖縄から本土を超えて海外へ。そんな夢のあるお酒造りに携わっている人たちがとてもまぶしく見えた。いつの日か、外国で立ち寄ったバーで沖縄産のお酒を見つけたらどんなにドキドキするだろうか。そんな日を夢見て、週末は沖縄のバーを巡りたい。

■DATA

LIQUID ONLINE STORE
https://store.liquid.okinawa/

  • 文・ 草々草々

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