つくる人と食べる人をつなぐ、暮らしと食のマガジン

おきなわいちばは
3、6、9、12月の5日発行

ここだけの話

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特集の巻頭ページ「旅する読書。」。映画のロケ地をまわるというのはよくあるので、
あえてビジュアルのない小説でグラビアを撮ろう!ということになったのですが・・・
「誰だ、この企画をだしたやつは」と過去の自分を呪うほど、難しかったです。
そもそも小説を読んだときに思い描く風景って、読んだ人間によって異なる。
それを編集部が思い描くシチュエーションを探して、そしてまたカメラマンさんに伝えて。
カメラマンさんも困惑。そりゃそうだ。だって見たことないんだもん、活字だからその風景。

んがしかし、編集部的に今回撮影してもらった風景はもう「マーベラス!」と叫びたくなるほど
イメージしていたものとピッタリ。それ以上。
本誌には掲載できなかったボツになってしまったものも本当に素晴らしくって悩みに悩みました。
(あ、イメージなので、全て実際の場所で撮影したわけではございません。ご了承くださいませ!!)

意外かもしれませんが、何気に探すのが大変だったのが「てびち」。
「てびちは、汁?煮付け?」に始まり、お店の雰囲気、見た目などなど、ギリギリまでイメージに合う
てびちを探して数件お店をまわりました。そこでたどり着いたのが、あの「足てびち」です。
味もやさしくて、おいしくて、ぷるぷるで・・・。
撮影に快く協力してくださった「大衆食堂ミルク」の壁には、てびちと書かれたメニューが。
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これ、かなりグッときました。
写真にはてびちの煮付けしか写っていないような感じがしますが、こういうお店の空気感とか、
ご主人のやさしさとか、そして小説の切ない感じとかそういうのが全部あの写真にはつまっているのでございます。
(ぜひ本誌で見てみて下さい)


「旅する読書。」の風景は、編集部の独断と偏見によるところが多々あります。
小説が映像化されたときによく「思ってたのと違う」というの、ありますよね。
きっと読者の皆さんの中にはきっと違う見解を持つ方もいると思います。
でもそれでいいんじゃないかと思うのです。活字を読んで抱くイメージは人それぞれ、だから楽しい。
読書の醍醐味なんじゃないかと。

ぜひ皆さんも、活字の中に見えた風景を探しに出かけてみてください。
意外と近所で見つかるかもしれないですよ。

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てびちって、おいしいよね。

本当は全部の写真解説したいけど、野暮なのでこの辺で。あー、てびち食べたい。

 

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2013.03.06

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