つくる人と食べる人をつなぐ、暮らしと食のマガジン

おきなわいちばは
3、6、9、12月の5日発行

エッセイのリレー


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「好きなことを仕事にする」。

そう思い込んでダイビングを仕事にしました。
沖縄の海をガイドしているうちにあることに気がつきました。
ダイビングをする方の中には 都会のストレスを抱えている方が少なくありません。
世界は時間に管理されています。 私たちは忙しい生活を送っています。
たくさんの責任と選択を迫られる私たちの心と体は、
常に働きすぎの状態にあるのだと思います。
そんな風に感じながら、いつの間にか私もそうなっていました。
会社はどんどん大きくなり、年間5万人も集客するような
沖縄でも有数のショップになっていました。

好きなことを仕事にしていたのに、
たくさんの嫌いなことをしなくてはいけなくなりました。

例えば、人を管理することです。
そして、お金を管理することです。
その時の、ストレスは言葉にできません。
結果、私は、会社を売却しました。

そして、最後に残ったものは瞑想法でした。
海の中に潜っていると、ただ、そこにいるだけ。
水中と言う特殊な環境下で呼吸をするだけ。
そこに、本当の癒しがあったのだと気がついたのです。

「私は、唯、在る」

ダイビングの呼吸法を追求して行くと宇宙の扉が開きました。
中を覗くと、そこには人間の脳がありました。
脳に潜りはじめると、そこは底なしの海でした。

「自分の好きなことがさっぱり分からない」

さっぱり分からないと気づくことも気づくことだったのです。
知らないということを知っていると、見えないものが見えてきます。
そして、ジャグリングに出合いました。

ジャグリングが脳を整えるということを悟ってしまったのです。
3つのボールを上手く操るためには、両手を上手く動かさなければなりません。
そのためには3つのボールを2つの目で追わなくてはならないのです。

左右の目は、左右の脳、左右の手と連動しています。
目は、後頭葉の視覚野、手は前頭葉の運動野、頭頂葉の感覚野など、
大脳新皮質のあらゆる領域を活性化させます。

目を左右に動かし海馬を刺激することで、
ストレスで疲れた脳を癒すことを発見したのです。

好きなことを仕事にしているうちに嫌いなことが生まれてきました。
また、
嫌いなことをやっているうちに好きなことを見つけました。

私は、空手の発祥地沖縄から、脳と心の護身術のようなものを
世界に届けられたらなと思うようになっています。

この沖縄だからこその、私の人生です。

 

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ダイビングで見る海の中

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講習会にて

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ジャグリングのボール


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マインドマップを学ぶ
 

PROFILE

渡口 昇(Toguchi Noboruさん

那覇市出身。
アイランド倶楽部代表取締役社長。
株式会社ライスロケット代表取締役社長。


2016.10.04

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