つくる人と食べる人をつなぐ、暮らしと食のマガジン

おきなわいちばは
3、6、9、12月の5日発行

エッセイのリレー

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沖縄に帰ってくる2年前まで僕は
東京でフリーランスで美容師をしながら世界中を旅していました。

世界を旅して帰国後、ハサミを握り
いつも指名してくださるお客様を綺麗にして
航空券を取っては世界に飛び出る。

そんな生活を7年ほど。

世界20国目から21国目への旅は、ずっと行きたかった、
インドのヴァラーナシの母なる大河「ガンガー」。

20国目のネパールのポカラを後にして、首都カトマンドゥから
バスで16時間かけてヴァラーナシへ行く。

国境を越える道は整備されておらず
ボコボコの穴だらけの道は、バスが跳ね
体が宙を浮くような最悪の乗り心地だ。

飛行機で快適に行くこともできたが、
その国のローカルの生活で使われている足で
移動がしたかった。
そうする事で、その国の本当の姿が知れると思うからだ。

実際は機関不良、渋滞、バスの乗り違いでヴァラーナシに辿りついたのは
出発から26時間後の夜。

世界を旅するといつもそう。
スムーズに事が進まないのは当たり前。

エジプトを旅した時に、エジプト革命による歴史的デモが勃発して
帰国用の飛行機が、日本から渡航禁止になり、
帰国できなかったトラブルを思い出した。

薄暗いヴァラーナシのバス停から、
ガンガーの裏の路地にある宿を探した。

そのまま宿のオーナーさんに、朝一番で朝日を見せてくれる
船をチャーターしてもらった。

朝、目覚め、船の場所へ案内してもらった。

路地には牛が野放しなのか、道に糞尿がたくさん落ちている。

そんな路地の角を曲がると、目指していたガンガーが目の前に広がった。

聖なる川に朝陽が昇ろうとしている、
対岸の「不浄の地」の空に真っ赤な朝焼け。

船に乗り込み、ゆっくりとガンガーの上を進み始める。

この河は「聖なる河」としてインド各地から巡礼者が訪れる。
この河の水で沐浴すれば罪は浄められ
遺灰をこの河に流せば死後の世界で輪廻から解脱できると信じられている。

瞑想する者、沐浴する者、祈りをキャンドルにのせて流す者
そして、ここが生活の場であり日常であり、洗濯したり水を汲む者。
様々な人がこの河に集まり、とてつもないパワーを感じた。

実際にその場所を訪れるとことで
視覚・聴覚・嗅覚、人の持つすべての感覚で見る景色は写真では
伝わらないものだと思います。

今、現在僕は
沖縄のライフスタイルを考案する
「OKINAWAN LIFE STYLE PROJECT」を立ち上げ
仲間・家族・兄弟と共にMARINXをオープンしました。

MARINXでは、マリンショップとヘアサロンを複合し、
ダイビングやSUP、ジェットスキーで無人島へ案内したり
各地でイベントなどを行っています。

世界を旅して感じた多くのものを、今度は世界から沖縄へ旅する人へ
素晴らしい沖縄の魅力を伝え、沖縄で繋がる仲間とともに
これからの沖縄を築いて行きたいと思います。


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聖なるガンガー

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サドゥーと

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●MARINX(マリンクス)
  営業時間:12時〜19時(不定休)
  〒901-2104 沖縄県南城市玉城玉城堀川570
  電話番号:098-988-3007
  URL: https://www.facebook.com/Okinawan-Lifestyle-Project-MARINX-525142444292651/


PROFILE

新垣 辰紀(Arakaki Tatsunoriさん

株式会社MARINX代表。
美容師兼プロダイバー。


2016.08.01

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