つくる人と食べる人をつなぐ、暮らしと食のマガジン

おきなわいちばは
3、6、9、12月の5日発行

エッセイのリレー

tamanaha_ai_title.jpg

 

去る2014年7月24日(木)のこと。
わたしは22年生きて、2度目の“どうぶつ”を演じてまいりました。

1度目はとある3人芝居で喋るネコを、今回は、自作の舞台で、スープにされる直前のニワトリを。 大勢のおとなと、沢山の子ども達を前にして、20歳も2年も過ぎた、まだまだうら若き乙女(自称)が、大声で「コケコッコー」と叫びながら飛び跳ねます。その他、同じく二十歳超え&前の、将来性たっぷり・人生これからな若き数名の男女もともに、大勢の観客の前で「ぶーぶー」「メェメェ」「にゃーにゃー」「ワンワン」と叫び まくりました。
自分でつくった舞台ですが、改めて、スゴイ舞台だったと思います。
 
コトの発端は、大学3年の冬。 4年間の集大成・卒業制作を目前に、わたしは「卒制で、舞台つくる!」と触れ回っていました。 (先に申しておきますと、計画性というものを欠如した完璧な猪突猛進系女子です。) もともと那覇市の「青少年育成舞台プログラム」という団体に所属しており、そちらを卒業してもなお、当時のメンバーと付き合いがあったわたしは、「またこのメンバーで、舞台に立ちたい」とかねてより願っておりました。 そしてテーマ自由の卒業制作という巨大な作品制作を前に、これしかないだろ! と、“想い”というか、“願望”をぶつけたのです。
 
わたしの卒業制作作品、“音楽劇「四ひきの音楽師」~原作グリム童話・ブレーメンの音楽隊~ノギノマツリ脚本” は、「仲間になる」というテーマのもと、デザイン専攻・音楽専攻・琉球芸能専攻のほか、他の大学やフリーのアクターらを集め、「ブレーメンの音楽隊」を沖縄風にアレンジした作品となっております。
「四ひきの音楽師」の内容は、“主人に捨てられたロバ・イヌ・ネコがニワトリを仲間に引き入れ、音楽隊を結成したその道中に小屋をつくるが、休憩中に盗賊のヤギ とウシとブタに盗まれてしまう。我が家を盗まれ、更に人間に悪さをしようと企む盗賊たちを前に、四ひきは…”という、子どもでも楽しめるお話です。
童話とは少々ストーリーを変更し、ラストは盗賊も仲間に引き入れ、みんなで仲良く音楽隊を結成するハッピーエンドです。
卒業制作発表後も音楽教授・テンブス館スタッフの方から再演のお声をいただき、2月の公演後も6月、7月と2度の再演をさせていただきました。
7月のテンブス公演ではお客様の反応は上々、見に来てくれた子どもたちにも大いに喜んでもらえ、わたしたちも笑顔で終われた舞台となりました。
この場を借りて、仲間やスタッフ、観客の皆様に、感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
 
「やりたいことしよう」という自己満足的なところから始まりました卒業制作が、沢山の仲間が加わり、沢山の助けを頂いて、作中のニワトリが柵を飛び越えて仲間と共に旅立ったように、大学の外へと飛びだすことができました。
とはいったものの、私自身ふくめ、大学から出ても“カラ”から出ただけの、ヒヨコであります。
まだまだニワトリには遠いですが、仲間とともに、いつかは沖縄という大きな“柵”をも飛び越えられるよう成長していきたいです。
 
なんて考える、ニワトリを演じたヒヨコなのでした。

 

tamanaha_ai_1.jpg

楽しそうな舞台!再演希望!!

 

PROFILE

玉那覇 愛(たまなは・あい) さん

沖縄県立芸術大学デザイン専攻卒業。平田大一氏創設、那覇市青少年舞台プログラムの1期生。
デザイナーのかたわら、役者・ダンスなどパフォーマーのたまご、からひよこ。なりたて。

2014.08.01

tamanaha_ai_jikai.jpg

 

これまでのエッセイ

↑PAGE TOP